2019年4月の北海道知事選において圧勝し、第19代北海道知事に就任した鈴木直道知事。
全国の都道府県知事の中でも一番若く、その若い活力に道民全員が期待しています。
もともとは、北海道の夕張市長として貢献してきましたが、そのいきさつや鈴木直道のプロフィールも気になりますよね。
また、その活躍の陰にはお嫁さんの大きな支えがありました。
そこで今回は鈴木直道知事のプロフィールや経緯について、そしてお嫁さんの陰ながらの応援についても紹介していきたいと思います。
それでは早速、見ていきましょう!
鈴木直道知事のプロフィールは?
鈴木 直道(すずき なおみち)知事は1981年3月14日生まれで、埼玉県三郷市の出身です。
高校在学中に両親が離婚し、母親と姉との三人での生活が始まりました。
家計が一気に悪化してしまい、姉は大学を中退し、鈴木直道知事が高校を卒業できるようにと仕事を始めます。
鈴木直道知事も家計を支えるために、ありとあらゆるバイトを経験してきました。
高校卒業後は、東京都の職員として働きながら、法政大学第二部法学部法学科(夜間部)で地方自治を学びます。
さらには、ボクシング部にも所属し、主将を務めました。
ボクシングにおいては「2002年度国民体育大会ボクシング競技東京都代表選考」にてフェザー級で準優勝をいう好成績を残しています。
仕事をしながら大学に通い、厳しい体育会系の部活で頑張っていたなんて、本当に凄い精神力の持ち主ですよね。
しかも、主将を務めていたということで、その当時から人望も厚かったのですね。
そして、大学をキッチリと4年で卒業した鈴木直道知事は、東京都職員としても着実に実績を積み上げてきました。
鈴木直道知事が夕張市へ出向
東京都の職員として普通に働いていた鈴木直道知事は、財政破綻に陥っていた北海道夕張市に、2008年1月から地域支援要員として派遣されることになりました。
北海道の1月といえば、真冬の真っただ中で、氷点下20度に近い世界です。
しかも経費削減のために暖房は止められ、職員は完全防寒で手袋を着けたままデスクワークに追われていたそうです。
鈴木直道知事はさすがにそこまでの準備をしておらず、午後10時には寒さに耐えきれなくなり早退してしまいました。
午後10時まで働いていても早退という扱いが、当時の夕張市の切迫ぶりがうかがえますよね。
鈴木直道知事は今でも当時の記憶が強く残っており、北海道の冬の厳しさを痛感させられたそうです。
トンデモナイところに来てしまったとうい後悔の念も多少はあったのではないでしょうか。
しかしそこは持ち前の責任感の強さと根性で、そんな逆境に対峙し、夕張市のために頑張り続けました。
そして、2年2か月という過酷な任務が終了し、鈴木直道知事は東京に戻ることになります。
しかしその半年後、夕張市での働きぶりや、鈴木直道知事の人間性に魅了された有志たちからは、夕張市長選挙への出馬要請を受けることになりました。
地元有志たちの期待に応えたいという気持ちと、自分の将来を考えた鈴木直道知事は、非常に悩むことになります。
鈴木直道知事が夕張市長へ
出馬要請を受けた鈴木直道知事でしたが、その時、現在のお嫁さんと結婚準備のために、出身地である埼玉県三郷市に新居を購入済みだったそうです。
しかも都職員として勤務していれば、年収約500万円と充実した福利厚生、そして退職金が保障されています。
もし夕張市長になった場合は、年収は半減し、退職金がありません。
さらには、市長選に出馬するとなると、東京都庁を退職しなくてはなりませんでした。
そして最悪の場合、仮に市長選に落選してしまうと完全に無職となり、結婚どころの話ではなくなってしまいます。
普通に考えれば、鈴木直道知事にとっては何のメリットもありません。
ところが、鈴木直道知事は出馬要請をすぐには断るということなく、自問自答する日々が続きました。
夕張市の子供たちに責任を負わせることができないと考えた結果、鈴木直道知事の持論でもある「大義ある逆境に挑戦する」という結論に達し、夕張市長選への出馬を決意します。
そして2010年11月に東京都庁を退職し、2011年4月に無所属ながら夕張市長選挙に出馬し、当時全国最年少の30歳1か月で初当選を果たしました。
2007年に深刻な財政難に陥った夕張市は、財政再建団体になっていました。
360億円という借金を約20年かけて返済するという、財政再生計画が打ち出されます。
しかし、人口流出が激しく、超高齢化の進んだ夕張市には、完全に不可能とも言われる計画だったのです。
すでに多くの再建計画を実施していた夕張市でしたが、鈴木直道知事はそこからさらに効率的な健全化を進めていくことになります。
鈴木直道知事が北海道知事へ
夕張市長になった鈴木直道知事は、各方面へ精力的に働きかけることになります。
夕張メロンの世界への売り込みや、コンパクトシティの実現に向けた取り組みなど、様々なアイディアを捻出し実行してきました。
その努力が評価され、国も鈴木直道知事の政策に賛同するようになります。
2015年4月には夕張市長に再選し、その取り組みの勢いを止めることはありませんでした。
2019年3月時点での夕張市の赤字は、依然として192億円も残っています。
しかし、鈴木直道知事が夕張市長になってからは、約160億円という借金を返済し、不可能といわれていた財政再生計画の、ある程度の目途をつけることに成功しました。
健全化の道筋をつけた鈴木直道知事は、新たなる挑戦に挑むことになります。
不況の波は北海道全体にも着実に押し寄せており、「沈みゆく大地」とも揶揄されるようになりました。
さらには、北海道の大自然を海外資本に買い漁られ、北海道はもとより、国防の危機にも立たされつつあります。
それを危惧した鈴木直道知事は、危機に瀕した北海道を救おうと、2019年1月29日に北海道知事選への出馬を表明しました。
全国では唯一の与野党の一騎打ちとなる戦いでしたが、鈴木直道知事は162万票、それに対する石川知裕さんは96万票という大差で圧勝してしまいます。
2019年4月23日の知事就任までには少し日数がありましたが、鈴木直道知事は「スタートダッシュを切りたい!」と意気込んでいました。
北海道が完全に疲弊しきってしまう前に、鈴木直道知事の力で、「北の大地」の復活を北海道民は期待することになります。
鈴木直道知事のお嫁さんの支え
先ほども述べたように、鈴木直道知事は都職員時代に結婚を予定しており、新居も購入済でした。
お嫁さんは鈴木直道知事が夕張市での任務が終了したら、普通に結婚するものだと考えていたのでしょうね。
ところが、鈴木直道知事が夕張市長選に出馬するかどうか悩んでいるということを知って、どういう心境だったのでしょうか。
ちなみに、お嫁さんは生まれも育ちもずっと東京でした。
北海道のことなんてあまりよく知らないはずですが、ましてや夕張市のこととなると、夕張メロンくらいしか思いつかなかったのではないでしょうか。
しかも年収250万円という、とんでもない生活が強いられることになります。
もちろん、二人の家族からは猛反対されたそうですが、お嫁さんは鈴木直道知事についていくことに決めたのですね。
鈴木直道知事の熱い想いと、その人柄を信じた結果だったとは思いますが、お嫁さんも相当悩んだのでしょう。
そして、鈴木直道知事が夕張市長に当選した2011年の5月14日に、夕張市に婚姻届けを提出しています。
そこからは鈴木家の厳しい台所事情を何とか切り盛りし、鈴木直道知事のことを支え続けるようになりました。
子供はまだいないようですが、年収250万円では自分たちの生活で精一杯ですよね。
しかも多忙極まる鈴木直道知事にとっては、子供を作る暇もなかったのかもしれません。
現在は、鈴木直道知事とお嫁さんと愛犬1匹でつつましく暮らしているそうです。
鈴木直道知事の実績は凄いことですが、実は陰ながら支えている お嫁さんの方がもっと凄いということが分かりましたね。
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鈴木直道知事の決意
北海道知事に就任すれば、給与も大幅にアップし、諸々の手当てや退職金も出るはずです。
ところが2019年の8月からは、選挙公約に掲げていた「行財政改革に取り組む決意」の一環として、自身の給与を3割もカットすることになりました。
削減効果は4年間の任期で約3700万円となる見通しだそうです。
北海道知事に就任してからも、鈴木直道知事の行動力は変わらなかったのですね。
全国の知事の中でも最低水準の給与のようですが、夕張市長時代の経験がある鈴木直道知事にとっては、もっと削減しようという考えも持っているのかもしれません。
とはいえ、夕張市長時代の給与からは大幅にアップしているので、お嫁さんも金銭的には安心することができそうですね。
夫婦の時間がさらに減ってしまうということが心配ですが・・・
今後は夕張市長時代とは異なり、北海道全体の改革となると困難を極める諸問題が多々あると思います。
まず初めに決意表明を実行してくれたことで、それらの困難にも立ち向かっていくのでしょうね。
そして、こんにちの鈴木直道知事があるのは、まさにお嫁さんの存在があってのことだと思います。
今後もお嫁さんには、鈴木直道知事のことを、無理のない程度に支えてもらいたいですよね。
おわりに
北海道の希望の星である鈴木直道知事。
夕張市長として頑張っている姿を道民はしっかりと見ていました。
特に夕張の人たちからの応援は凄かったのではないでしょうか。
夕張市職員の知人は、鈴木直道知事のことを、飾り気のない気さくな好青年で、今でも弟分のような存在なのだと話していました。
そんな人柄もあっての、北海道知事選の圧勝に繋がってたのは確かですね。
そして夫婦ともども、今後も北海道に貢献してもらいたいと思いますが、まだまだ若いので将来的には国政という話になるのかもしれません。
何はともあれ、北海道知事としては、これからが勝負なので、体調管理には気をつけて、お嫁さんと一緒に頑張ってもらいたいと思います。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!
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