※この記事は2020年の緊急事態宣言時の記事のため、最新の情報とは異なります。
新型コロナウイルスの猛威が世界中で広がっています。
それによって、緊急事態宣言を発令する国も増えてきました。
ところが日本では、まだその状況下では無いということで、現時点では緊急事態宣言の発令は見送られています。
とはいえ、そろそろその時期も差し迫ってきているのではないでしょうか。
今後確実に日本でも緊急事態宣言が発令されると思いますが、心の準備も必要ですよね。
そこで今回は、緊急事態宣言が発令されたらどうなるのか。
そして、仕事や学校はどうなるのか。
さらに心配なのが、買い物はできるのか。
等々について調べていきたいと思います。
もくじ
緊急事態宣言を急ぐ理由は?
最近では大阪府の吉村知事や日本医師会などが、政府に対して緊急事態宣言を発令すべきだと提言しました。
それはつまり、東京都における新型コロナウイルスの感染者が急増しているというところにあります。
感染者の急増を受け、東京都の感染症病床が一気に埋まってしまいました。
その数はもともと600弱あったのですが、残りは100床を切る勢いとなっている状況です。
今後の新規感染者数にもよりますが、1週間はもちそうにありません。
というか、感染症病床が完全に埋まってからでは、緊急事態宣言を発令しても遅いですよね。
現在は、東京都が外出の自粛を要請している状態ですが、このままでは完全に医療崩壊を招く結果になるのではないでしょうか。
そのことは、現場で働く医師たちが一番分かっており、強い危機感を持っていると思います。
それらの声を受けて、日本医師会も政府に対して提言せざるを得なかったのでしょう。
感染のピークの山を出来るだけ低くし、感染の長期化を狙うというステージは超えているような気がします。
今後は、積極的に新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込まなければなりません。
そのためには、政府がいち早く緊急事態宣言を発令し、東京都の都市封鎖を行うべきだという意見が増えてきました。
東京都民の間でも、都市封鎖の覚悟は出来ているという声も上がっています。
もちろん、全国の自治体からも、東京都に対する危機感が増加し、東京との人の往来を極力自粛するように求めています。
問題は、政府と東京都の判断力の甘さなのではないでしょうか。
安倍首相と小池知事は、水面下で協議を進めているようですが、その決断を下す猶予は残されていません。
近日中にも、政府の緊急事態宣言の発令と、東京都の都市封鎖をセットで実施することになりそうですね。
緊急事態宣言が出たらどうなるの?
安倍首相が緊急事態宣言を発令した場合には、宣言に特定された区域の都道府県知事がさまざまな要請や指示をすることができます。
今回の緊急事態宣言に関しては、主に首都東京を特定するものになるはずです。
そして、小池知事は東京都の都市封鎖を命じるのではないでしょうか。
その中には、従来通りの「外出の自粛」が含まれていると思いますが、さらに強いメッセージとなるはずです。
今まではあくまでも要請でしたが、都市封鎖の状態では、それよりも強い指示となります。
とはいえ、諸外国のような強い強制力までには当たらないので、市民の自主性に委ねるしかありません。
その他にも
・各種イベント等の開催の自粛
・臨時医療施設の土地や建物の強制使用
・医療用品やマスク、食品の売り渡し要請、収用、保管命令
・運送事業者に緊急物資の輸送要請
などの措置が実施可能となります。
そして気になるのが、仕事や学校ですよね。
仕事は休み?
仕事に関しては、その職種により大きく異なってきます。
現在は在宅での仕事を推奨していますが、そのような職種はごく限られていますよね。
仮に仕事を休める職種であったとしても、外国のように休業補償も施さなければなりません。
ほかにも、様々な条件が異なるため、完全に仕事を休みにすることは不可能なケースの方が多いのではないでしょうか。
その中からいくつかの職種について紹介していきますね。
医療従事者
新型コロナウイルスを治療する医療従事者は、絶対に休むことが出来ません。
もちろん、他の病気で苦しんでいる患者も多くいるので、基本的には医療従事者は休むことが出来ませんね。
もし仮に、医療崩壊が始まった場合には、診療科に関係なく医師やスタッフなどが集められると思います。
逆に歯科医師などは、自分のクリニックを休ませる可能性もあります。
そのような措置を行っている国もあり、マスクやアルコールなどの医療用品を、新型コロナウイルスの治療を行う医療施設に集約させる意味もあります。
また、飛沫感染の危険が一番高いと言われている歯科治療を行わせないという考えもあるようです。
警察・消防・自衛官など
国の根幹をつかさどっている、警察・消防・自衛官などは仕事を休むことは出来ません。
東京都で都市封鎖を実施した場合には、東京都だけではその人材も不足するため、他の自治体からも集められる可能性もあります。
特に自衛官は感染症に対するプロフェッショナルを有する集団なので、その活躍が大いに期待されるところです。
また、毎日のように尖閣諸島への違法侵入を繰り広げている中国に対する警戒態勢も強化する必要がありますね。
弱ったところに漬け込んでくる国なので・・・
ライフラインを維持する職種
電気・ガス・水道などをはじめとする、ライフラインを維持する職種の方々も休むことは出来ません。
外出禁止となった市民の命をつなぎとめるための大事な仕事です。
ライフラインが正常に機能しなくなってくる可能性もありますが、何とかそこだけは持ちこたえてもらいたいですよね。
物流関係
そして、人間が生きていくために必要な物資を運ぶ、物流関係の方々も休むことは困難な状況なのではないでしょうか。
都市封鎖によって、物流の量はかなり減るとは思いますが、必要最低限の物資は確保しなくてはなりません。
様々な場所を移動しなければならないため、感染のリスクも高まるとは思いますが、市民の生活を支えるうえでは、本当に大切な職種なのではないでしょうか。
他の休めない職種
老人ホームや様々な施設で働く方々も、完全に休むことは不可能ですよね。
そして、公共交通機関が仮に完全にストップした場合には、ある程度タクシーも稼働させておく必要があると思います。
また、都市封鎖とはいっても、食料の買い出しなどは制限付きで許可されるのではないでしょうか。
そうすると、必要最小限の人数で、スーパーなども稼働させておかなければなりません。
あとは、政治家の方々ですね。
もちろん、それに伴って官僚の方々も仕事を休むことが出来ません。
むしろ、平時よりも仕事量が増えるのではないでしょうか。
まだまだ休むことの出来ない職種が多くあるということを考えると、完全に仕事を休める人の方が少なく感じてしまいます。
とりあえずは、今自分に出来る仕事を全うするしかありませんね。
学校は休み?
その強制力は絶対ではありませんが、多くの学校は休みになるはずです。
今回は、東京都内の学校に限られますが、もうすでに長期の休校を決めている学校もありますよね。
特に最近では、大学がクラスターの温床となったケースもありました。
そして、大学生などは、次々と帰省し始めています。
それが結果的に、全国への感染を拡大させているため、その行動にもある程度の要請なり、指示を出すべきだと思います。
また、新学期が始まると、3月に行われた臨時休校のような状態になりますね。
子供の面倒を見るために、仕事を休まなければならない保護者の方も出てくると思います。
前回は一応、そのような保護者のために、政府による休業補償が設けられました。
参考記事:政府がコロナウィルス対策で補償する助成金や給付金について紹介
しかし、都市封鎖となった場合には、休めない職業も沢山あるということで、その線引きについては、ますます複雑になってしまうのでしょうね。
買い物は出来るの?
緊急事態宣言と都市封鎖がセットで実施された場合には、自由な買い物が制限されるはずです。
たとえば、週に1度だけ、家族の1人だけが、必要なものを買い出しに行けるなどの措置が取られるのではないでしょうか。
完全に買い物が出来なくなるということは無いと思います。
しかし、あくまでも、食料品や生活必需品に限られる可能性があるので、それ以外のものは事前に準備しておく必要がありそうですね。
また、必要なものであったとしても、都市封鎖が実施されることによって、流通がストップするものも出てくると思います。
ある程度のものは、都市封鎖が実施される前に、備蓄しておいた方が良さそうですね。
参考記事:ロックダウン(都市封鎖)の可能性や期間は?必需品の備蓄リストも紹介
北海道で緊急事態宣言が発令された際には、娘用にゲームソフトを結構買い与えてしまいました。
非難されることではありますが、外出できないということは、本当に大変なことだと実感しているため、しょうがないことだと思います。
勉強好きの子供だと良いのですけどね・・・
おわりに
政府の緊急事態宣言下における、都市封鎖という事態は今までに体験したことがありません。
よって、そのような状況を想像することも難しいですよね。
とはいえ、何も準備しないというわけにもいかないので、事前に出来ることはやっておいた方が無難だと思います。
現在、この記事を書いている最中に、東京都の新規感染者が過去最高の78人を確認したというニュースがありました。
先ほど触れた、感染者数よりもその増加スピードは加速しており、確実に緊急事態宣言が発令される状況となっています。
それに合わせて、東京都の都市封鎖も実施されるのは間違いなさそうなので、出来る限りの準備をしておいてくださいね。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
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