北海道では2月28日に緊急事態宣言が発令されました。
それにより、北海道民に対して、新型コロナウイルスへの強い危機意識を植え付けることになりました。
しかし、それ以上に海外での反応が凄かったようです。
緊急事態宣言という言葉は、北海道の実態よりもかなり深刻に伝わることになりました。
東日本大震災で原発事故を起こした福島くらいのインパクトを与えたようです。
その結果、外国人観光客の間では、北海道への非常に強い警戒心を招くことになり、一気にその姿を見かけなくなってしまいました。
緊急事態宣言が発令されてからの世界中での感染拡大もあり、解除後の北海道には外国人観光客は戻っていません。
そして、新型コロナウイルスに対する強い危機意識を植え付けられた北海道民の心も、完全に冷え切ってしまっていたのです。
しかし、緊急事態宣言が解除されてからは、状況を把握しつつ前に進もうとしています。
そこで今回は、緊急事態宣言が解除されてからの北海道の現状について紹介していきますね。
また、今後再び緊急事態宣言が発令される可能性があるのかについても検証していきたいと思います。
緊急事態宣言が発令された北海道
新型コロナウイルスの感染者数の増加を受け、北海道では緊急事態宣言が発令されました。
その期間は2月28日から3月19日までの3週間という長いものだったのです。
同時にその直前には、政府の要請よりも早く、臨時休校も実施されていました。
その短期間の間に、鈴木直道知事が出した決断には、北海道民も相当混乱することになります。
参考記事:北海道の鈴木直道知事がコロナで緊急事態宣言!その内容や影響を紹介
緊急事態宣言が発令された直後には、スーパーに多くの市民が殺到することになりました。
そして、トイレットペーパーやインスタント麺、パスタなどが売り切れとなってしまいまいます。
さいわい、2週間もすると、売り場の状態は元に戻っていました。
参考記事:緊急事態宣言中に買い物はできるの?北海道での3回目の週末も紹介!
しかし、街には人が徐々にいなくなっていくことになります。
特に顕著だったのが、金曜日の夜の人通りが異常に少なくなっていきました。
緊急事態宣言の期間中は、その人波が戻ることはありませんでした。
平日に関しては、3週目からは少し人が増えたような感じを受けます。
とはいえ、いつもの人混みと比べると全然少ないのですけどね。
もちろん、外国人観光客の姿は完全に消えてしまいました。
また、かきいれ時であるはずのこの時期の宴会や歓送迎会の中止が相次ぎ、高級な肉やカニなどが溢れて、値崩れを起こすという事態に陥っているというニュースが流れています。
観光客に依存していた観光業などが大きなダメージを受け、飲食店などは更なるダブルパンチを受けるという形になりました。
もともとあまり景気の良くなかった北海道経済は、新型コロナウイルスの影響で完全に疲弊することになります。
そして、緊急事態宣言が解除されることになりますが、その状況は好転したのでしょうか。
緊急事態宣言の解除
緊急事態宣言に関しては、期限の直前に、延長されるのかどうかについて注目が集まりました。
結局は予定通り3月19日までとなりましたが、その効果が気になりますよね。
感染者数だけで図ることは出来ませんが、一応その推移を載せておきます。
緊急事態宣言が発令された2月28日から解除されて、初めての連休を終えた3月22日までの、新規感染者数の推移です。
新規感染者数の推移
2月28日・・・12人
2月29日・・・4人
3月1日・・・2人
3月2日・・・5人
3月3日・・・2人
3月4日・・・3人
3月5日・・・1人
3月6日・・・7人
3月7日・・・8人
3月8日・・・3人
3月9日・・・7人
3月10日・・・3人
3月11日・・・7人
3月12日・・・10人
3月13日・・・9人
3月14日・・・7人
3月15日・・・4人
3月16日・・・4人
3月17日・・・0人
3月18日・・・2人
3月19日・・・3人
- - - - - - -
3月20日・・・1人
3月21日・・・1人
3月22日・・・3人
3月17日には、初めての感染者が報告された2月20日以来、26日ぶりとなる新規感染者が0人となりました。
その後も1~3人という低い数字で推移しています。
この数字を見る限りでは、新型コロナウイルスの押さえ込みに成功したと言えます。
そして、緊急事態宣言が非常に有効だったという裏付けにもなるのではないでしょうか。
解除の理由
感染者数の推移を鈴木直道知事も評価しており、「感染のリスクを一定の制御下におくことが出来ている」と述べています。
しかし、先ほども触れたように、北海道経済には多大なる影響が出てしまいました。
鈴木直道知事は、経済活動や社会活動の立て直しを図るべく、次のステージへ移行するために、緊急事態宣言の解除に踏み切ります。
新型コロナウイルスの特性も徐々に明らかになってきたので、それに合わせた活動再開を新年度からもくろんでいます。
そして、感染リスクを減らしながら社会経済を継続するという「北海道モデル」を示したいとも意気込んでいました。
北海道民にとっては、いましばらく、いばらの道が続くとは思いますが、何とか正常な状態に戻したいところですね。
再度の緊急事態宣言の可能性は?
緊急事態宣言の間は、外出を控え、常に緊迫感を持っていました。
解除された今も、その状態はあまり変わっていませんが、何となく解放された感じはあります。
そこが大きな落とし穴になるのかもしれません。
しかし、鈴木直道知事はそのことにも釘を刺しています。
緊急事態宣言が解除されたあとの初めての連休では、外出の自粛を引き続き呼びかけていました。
とはいえ、北海道民に植え付けられた自粛ムードはかなり根強いため、鈴木直道知事の呼びかけとは関係なく、外出を控える人が多かったようです。
ということで、緊急事態宣言が解除された北海道ですが、解除前とそれほど大きな変化はありません。
このような状況が続いてしまうと、経済の立て直しにも時間がかかってしましますよね。
鈴木直道知事も難しい舵取りを迫られていますが、自粛ムードが徐々に緩んでくれることを期待しているのではないでしょうか。
そこで気になるのが、北海道外からの観光客が増えてくることです。
現在の新規感染者は、大都市圏で勢いを増してきていますよね。
北海道はこれから春を迎え、大自然豊かな観光地としての魅力を発信していきます。
もし仮に、北海道外からの感染者が大挙して訪れた場合には、北海道での新規感染者が再び増加してしまうのではないでしょうか。
参考記事:コロナウィルスの影響はGWまで続く?国内旅行でもキャンセルすべき?
そうなると元の木阿弥という状況に陥り、緊急事態宣言が再び発令される可能性もありますよね。
すでにそのような状況であれば、政府が緊急事態宣言を発令しているのかもしれません。
いずれにしましても、集団感染というリスクはまだまだ残されているため、リスクを回避しながら積極的に行動するしかありませんね。
おわりに
新型コロナウイルスへの危機意識に関しては、感染者の多い地域の人が強いはずです。
今は少なくても、その数が増加してきた場合には、必然的に危機意識を持たざるを得ません。
とはいえ、緊急事態宣言が発令された北海道民がなお、日本で一番大きな危機意識を抱いているのではないでしょうか。
北海道でも感染が収束してきたとはいえ、毎日確実に新規感染者が出ていることは間違いありません。
そのニュースを見るたびに、いまだに緊張感を覚えます。
特に自分の住んでいる札幌市内からの新規感染の報告には、気持ちが暗くなってしまいます。
せっかく暖かくなってきた北海道なのですが、休日のドライブは、いまだに躊躇してしまいます。
あまり気にしないで外出している人もいるようですが・・・
しかし、そのような人たちが、経済の立て直しに、真っ先に貢献しているということですよね。
私もあまりビビり過ぎないように、少しづつ北海道内の観光を楽しめればと思います。
道外に出るのは、時期尚早だとは思いますが・・・
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
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