北海道においても、新型コロナウィルスの感染拡大が収束してきました。
そして、緊急事態宣言の解除にはもう一息のところまで来ています。
北海道においては、2月下旬に感染の第1波に襲われ、北海道独自の緊急事態宣言が発令されました。
その効果があったのか、感染は無事に収束し、予定通りの期間で解除することが出来ました。
その際に北海道の鈴木直道知事は「北海道スタイル」を提言しています。
そして今回の第2波が収束し、社会経済活動の再開を図りたいと考えているようです。
そこで鈴木直道知事は再度、「新北海道スタイル」なるものを提唱することになりました。
内容に関しては、「北海道スタイル」とほぼ変わりませんが、道民が理解しやすいように、具体性が増しています。
そこで今回は、「新北海道スタイル」の具体的な内容について紹介していきますね。
鈴木直道知事の決意
東京都の職員でありながら、財政再建のために夕張市長として奮闘してきた鈴木直道知事。
参考記事:鈴木直道(北海道知事)のプロフィールは?嫁と共に北海道に貢献!
夕張市に対する数々の実績を残した鈴木直道知事は、2019年4月に満を持して北海道知事に就任することになります。
北海道民の期待を胸に、「スタートダッシュを切る!」と道政に邁進することになりました。
ところが年が明け、2020年のさっぽろ雪まつりの後から、状況が一変することになります。
明らかに中国人観光客が運んできたと思われる新型コロナウィルスが、北海道から拡大してしまいました。
感染が報じられ始めた当初は、鈴木直道知事の表情には覇気が見られず、道民からの批判の声も上がり始めます。
そして、その表情が一変したのが、北海道独自の緊急事態宣言を発令した時のことでした。
参考記事:北海道の鈴木直道知事がコロナで緊急事態宣言!その内容や影響を紹介
全国からも注目が集まり、一気に認知度がアップしましたよね。
当初の鈴木直道知事は、政府との様々な軋轢の中で悩んでいたのかもしれません。
しかし、それを吹っ切り、真摯で堂々とした姿を現してくれたのです。
そのリーダーシップこそが、道民が待ちわびていたものでした。
鬼気迫る勢いながら、説得力があり、非常に分かりやすい会見を度々開くようになりました。
道民はその姿に感動し、素直に自粛要請に従うことになります。
そして、感染は収束し、緊急事態宣言は無事に解除されることになりました。
その際に鈴木直道知事は、感染リスクを減らしながら社会経済を継続するという「北海道モデル」を提唱することになります。
元々弱まっていた北海道経済の立て直しを念頭に起きつつ、新型コロナウィルスとも対峙していこうという考えだったのです。
その後も感染者数は減少し、希望に満ち溢れた新年度を迎える予定でした。
北海道が感染の第2波に襲われた!
4月からは学校も通常通り始まり、新しい生活を迎えようとしていたのです。
ところがほどなくして、北海道は感染の第2波に襲われることになりました。
特に札幌市内における感染者数の増加が目立つようになり、4月12日には、北海道と札幌市が「緊急共同宣言」を発令することになります。
参考記事:北海道と札幌市が緊急共同宣言!GW期間の道内の旅行も自粛なの?
最初の緊急事態宣言の時よりも、さらに厳しい自粛を要請することになりました。
営業の自粛も徐々に強化されるようになり、経済的なダメージが目に見えて現れるようになります。
残念なことに、それが理由で自らの手で命を絶つす人も出てきました。
そこまで徹底的に自粛していたつもりなのですが、北海道(特に札幌市)での新規感染者数は増加の一途をたどります。
連日のように鈴木直道知事は会見を開き、道民の心を支えるように務めていました。
そして、札幌市内の医療状況がかなりひっ迫するところまで追い詰められていきます。
北海道の広域の医療を担う札幌での医療崩壊は、北海道全体の医療崩壊を招くことになってしまいます。
その状況を鈴木直道知事と札幌市長が強く訴えることになりました。
不思議なことに、その2人の会見後から、感染が収束してきたのです。
とはいえ、依然として札幌市やその近郊における感染者数は一定数確認され続けてしまいました。
休業要請に関しては、徐々に緩和されていきましたが、札幌市を含む石狩管内だけは、休業要請の延長を余儀なくされます。
5月に入ってからも自粛を続け、耐えてきたことによって、全道における休業要請が一部解除されることになりました。
新北海道スタイルの内容
鈴木直道知事は週明けの5月25日から、札幌市を含む石狩管内での休養要請を一部解除することを発表します。
とはいえ、感染防止対策を弱めることはありません。
北海道では独自に
・新規感染者数
・感染経路の分からない新規感染者数
・入院患者数
の3つの基準を設け、しっかりと監視し、再びやってくる感染流行に備えるという姿勢を崩していません。
しかし、休業要請などの強い措置を長期間続けることは、社会経済活動への影響を考えると限界があります。
そこで、今までのライフスタイルを変えつつ、社会経済活動を持続する「新北海道スタイル」を鈴木直道知事は提唱することになります。
国が示した「新しい生活様式」の北海道内での実践に向けて、ライフスタイル、ビジネススタイルを改革する。
コロナと暮らしていく「新北海道スタイル」を創るということです。
この自粛生活の中で、我々もある程度は、新しい生活様式が身に付いてきましたよね。
今後はそれが常識となり、そこから新たな社会経済活動を進めていかなければなりません。
しかしそこには、政府からの援助も必要だと鈴木直道知事は訴えています。
苦しい北海道の財政の中で、鈴木直道知事は、様々な支援策を打ち出してくれていますが、これ以上は無理だとも言っていました。
自民党執行部には、鈴木直道知事の声が届いているはずです。
遅々として進んでいるように見えない政府による緊急経済対策に関しては、抜本的に考え直す時期に来ているのかもしれませんね。
おわりに
鈴木直道知事は、北海道外の出身者だからこそ、北海道に対するその想いは非常に強いのではないでしょうか。
そして、その真面目な性格だからこそ、自分を苦しめている部分もあると思います。
無理だと分かりつつも、出来るだけのことはやる!という意気込みも伝わてきますよね。
その姿勢には、大阪府の吉村知事に通じるものがあります。
今回の新型コロナウィルスの感染拡大によって、それぞれの首長の人間性が伝わってきました。
そして、政府の体たらくぶりも認識せざるを得ませんよね・・・
新型コロナウィルスとの戦いは、まだ始まったばかりなのかもしれません。
長期戦になることは覚悟の上で、「新北海道スタイル」を創っていきましょう。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
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