4月7日に始まった緊急事態宣言が、いよいよ全国で解除されることになりました。
とはいえ、新規感染者数が完全にゼロになっていない地域もあります。
特に北海道では、解除の基準となる1週間で人口10万人あたりの新規感染者数が「0.5人以下」を満たしていません。
解除直前の5月24日には15人という新規感染者が確認され、道内外からも再流行の懸念が指摘されています。
特に札幌市を含む石狩管内における新規感染者数が多く、道内の他の地域の住民も不安を隠しきれていません。
全国では県外ナンバー狩りという自粛警察のような動きが広がっていますが、北海道内でも同様の動きがあるのでしょうか。
そこで今回は、北海道内における自粛警察の動きやその対策について調べていきたいと思います。
もくじ
県外ナンバー狩りとは?
新型コロナウィルスの感染拡大により、政府は全国に対して緊急事態宣言を発令しました。
特に感染者数の多い13の地域では、特定警戒都道府県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県、北海道、茨城県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府)に指定されていました。
しかし、感染に関しては全国で均等に広がっているわけではなく、岩手県のように感染者がゼロという場所もありましたよね。
感染者数の少ない地域においては、自粛する必要は無かったとの声もありましたが、全国を一律に対象にすることで、県をまたいだ移動を自粛させるという意図がありました。
ところが、首都圏から地方へ買い出しに行く姿も多く目撃されています。
関西圏においても同じように地方への移動が指摘されていました。
しかしながら、日本では人の移動を強制的にストップさせるということが出来ません。
そこで、感染の拡大を恐れた感染の少ない地方の人にとっては、自らの手で人の移動に警鐘を鳴らすことになります。
初めは、移動を自粛してくださいという、アナウンス程度にとどまっていました。
ところがその行動は、徐々にエスカレートしていくことになります。
県外ナンバーの車に対して「あおり運転」、「車に傷をつける」、「投石」、「暴言を吐く」、「入店拒否」などの行為が行われるようになりました。
それらの行為が、いわゆる「県外ナンバー狩り」と言われるものです。
さすがにそこまでされたら、地県にドライブするのも躊躇しますよね。
ところが、県外ナンバーなのですが、その地方の住人という人も多くいました。
その対策として、ナンバープレートを急遽交換したり、地元住民であることをアピールするためのステッカーなどが発売されるようになりました。
結果的には、極力、県外へのドライブを避けるしかありませんね・・・
非常に切ない話なのですが、しばらくはこのような状況は続くのではないでしょうか。
北海道での感染状況
北海道では、2月下旬から全道的に感染が拡大していきました。
そこで、北海道の鈴木直道知事は独自の緊急事態宣言を発令することになります。
参考記事:北海道の鈴木直道知事がコロナで緊急事態宣言!その内容や影響を紹介
それが功を奏したのか、北海道内における感染者数は減少し、緊急事態宣言も予定通り解除されることになりました。
ところが4月上旬に入ると再び感染者数が増加し、北海道では第2波に襲われることになります。
第2波では、札幌市を含む石狩管内を中心に多くの感染者が確認されてしまいました。
北海道の他の地域においても、散発的に感染者は確認されていましたが、札幌や首都圏から運び込まれるケースもあったのです。
そして、時間の経過と共にその状況はさらに顕著となり、北海道内では、札幌市やその近郊における感染者の割合が増加することになりました。
札幌以外の地域に住む人たちにとっては、北海道をひとくくりにして欲しくないという意見が増えることになります。
緊急事態宣言においても、札幌市だけ別にして管理し、他の地域においては、休業要請などを早期に解除して欲しいという声も強くなっていきました。
ネット上でも札幌だけ都市封鎖すればよい!といった書き込みもありました。
そんな北海道でも、感染者数は着実に減少し、緊急事態宣言が解除されることになります。
とはいえ、先ほども触れたように、5月24日には15人の新規感染者が確認され、そのうちの9人が札幌市民でした。
その多くは院内感染やクラスターだったので、感染経路不明者はいなかったのですが、数字だけ見ると不安になりますよね。
これでさらに、札幌市長や札幌市民が攻撃の的となってしまいまいました。
札幌市民の私からすると、地方の声は伝わってこないため、ネット上の番組から知りましたが、札幌以外の北海道民は、札幌のことをかなり警戒しているようです。
政府の決めた解除の基準である0.5以下を、4月24日時点で北海道は0.72と全国で一番大きく上回っています。
それでも解除されることに多くの北海道民は不安を感じています。
これが、北海道における第3波となる流行にならなければ良いのですが・・・
北海道での自粛警察
北海道では、先ほど紹介したような、過激な県外ナンバー狩りは認められていません。
とはいえ、札幌ナンバーの車に対する、ほかの地域からの監視はかなり厳しいです。
ゴールデンウィーク中にも、地方で札幌ナンバーの車が多く出現し、けしからん!という意見がありました。
とはいえ、札幌ナンバーの管轄は広く、札幌市民でない場合も多いのが、余計な混乱を招いているようです。
また、札幌ナンバーの管轄にあっても、別の地域ナンバーに近いこともあります。
あと注意してもらいたいのが、レンタカーですよね。
たとえ札幌ナンバーであったとしても、実際に住んでいるところは違うので、変なトバッチリを受けるのには注意してください。
ちなみに北海道では、「図柄入りご当地ナンバー」を除くと、7つの地域のナンバープレートがあります。
参考記事:北海道にも新ご当地ナンバーが登場!地名や取得方法や料金も紹介!
以下に、そのナンバーの管轄を記載してみましたが、北海道は本当に広いということが分かりますよね。
札幌ナンバーの管轄
・札幌市を含む石狩支庁全域:江別市、石狩市など
・後志支庁全域:小樽市、積丹町、ニセコ町など
・空知支庁の中南部:夕張市、岩見沢市、滝川市など
札幌ナンバーは、北海道全体の45%を占めており、全国でも5番目に多くなっています。
札幌市民じゃないけど・・・
以上のように札幌ナンバーでも、札幌とはかけ離れた場所もありました。
先ほどの札幌ナンバーの目撃情報も、この事実を知らなかった可能性があります。
さすがに、帯広や釧路、函館などまで足をのばせば、札幌ナンバーが目立ちますね。
旭川ナンバーの管轄
・上川支庁全域
・留萌支庁全域
・宗谷地方全域
・空知支庁の北部
函館ナンバーの管轄
・渡島支庁全域
・檜山支庁全域
釧路ナンバーの管轄
・釧路支庁全域
・根室支庁全域
帯広ナンバーの管轄
・十勝支庁全域
室蘭ナンバーの管轄
・胆振支庁全域
・日高支庁全域
北見ナンバーの管轄
・網走支庁全域
おわりに
ゴールデンウィークの際には、気が緩み、札幌市民が浮かれている!との非難の声もありました。
しかし、北海道民同士で県外ナンバー狩りのような自粛警察が現れる可能性は低いのではないでしょうか。
北海道の人は気持ちが穏やかで、札幌ナンバーもウェルカムだと思います。
今回の自粛に関しては、札幌以外の人に迷惑をかけた分、遊びに行ってお金を使うしかありませんね。
それが、自粛警察に対する対策になると思います。
もちろん、政府が打ち出した「GoToキャンペーン」を利用してみるのも良いのかもしれません。
参考記事:GoToキャンペーンとは?いつから?夏休みの国内旅行に使えるの?
「GoToキャンペーン」の実施は7月くらいから始まるそうなので、夏休みは道内旅行を楽しみましょう。
子供がいる場合には、学校の夏休みの短縮もあるので、道外には行けそうにありません。
これを機に、道外からの日本人観光客が少なく、外国人観光客のいない、北海道を満喫することは最高なのではないでしょうか。
できれば、このまま元の生活が送れるようになると良いですね。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
オススメ記事:北海道(札幌)の学校はコロナの影響で夏休みが短縮かなくなるの?
オススメ記事:いらないアベノマスクを寄付したい!募集団体や郵送方法などを紹介
オススメ記事:ミアアンジェラ大丸札幌店|夜景を眺めながらイタリアンを堪能!
コメントを残す